Archives/本場結城紬
Archives/本場結城紬
奥順が図案設計を手がけた本場結城紬の一部をご紹介します。
※以下のリストは制作の記録として掲載するもので、販売やお取扱店についてのお問い合わせはお受けできませんのでご了承下さい。
本場結城紬
十字絣 網代地
本場結城紬
横段 繰りぼかし 縮織
本場結城紬
杢格子
本場結城紬
蚊絣 ソロ 縮織
本場結城紬
十字絣 カゴメ 縮織
本場結城紬
百亀甲絣
本場結城紬
無地 刷毛目
奥順が図案設計を手がけた本場結城紬の一部をご紹介します。
※以下のリストは制作の記録として掲載するもので、販売やお取扱店についてのお問い合わせはお受けできませんのでご了承下さい。
十字絣 網代地
横段 繰りぼかし 縮織
杢格子
蚊絣 ソロ 縮織
十字絣 カゴメ 縮織
百亀甲絣
無地 刷毛目
十字絣 網代地
網代とよばれる格子模様の上に、十字絣を重ねている。図案の上では重ねられるものでも、実際には平織という平面的な組織に落とし込む必要がある。網代は糸の配列によって表され、絣の糸自体の色の変化によって表される。異なる技術の組み合わせが模様の組み合わせにもなっている。
製織/須藤英
図案設計/奥順デザイン室
横段 繰りぼかし 縮織
緯糸に「繰りぼかし」と呼ばれる染め方をした糸を用いている。束ねた糸を途中まで染めると、一本の糸のなかで色が現れたり消えたりを繰り返す。途切れることで線がやわらかくなり、全体としては不均一な横段となる。設計の段階で偶然性を意図的に取り込んでいる。
製織/須藤英
図案設計/奥順デザイン室
杢格子
二色の糸をからませて一本にした糸を杢糸という。杢格子とはその杢糸を経緯に格子状に配列したもの。大正、昭和初期の見本帳には男物として頻出するが、現在では数が少ない。杢糸によって表面に見える色がランダムに入れ替わり、格子の線が途切れ、杢格子にしかない景色があらわれる。
製織/森肇
図案設計/奥順デザイン室
蚊絣 ソロ 縮織
蚊絣が水平垂直方向にまっすぐ並んだものを産地ではソロと呼ぶ。「揃う」から来た名だろうか。他の蚊絣と比べると余白が際立っている。十字のずれがはっきりと目立つため、絣一つ一つの精度がより強く求められる。縮織でこれほど絣の細かいものは珍しい。
製織/平澤義男
図案設計/奥順デザイン室
十字絣 カゴメ 縮織
十字絣は亀甲絣よりも歴史の古い代表的な絣柄。列によって呼び名が異なり、菱状に並べたものをカゴメと呼ぶ。空白があることによって動きが生まれ、また地色が強調される。ひとつの十字はタテ一本、ヨコ二本の絣によって組まれている。
製織/平澤義男
図案設計/奥順デザイン室
百亀甲絣
結城紬の方眼紙は亀甲絣のために開発された。横の罫線が二本ずつひかれ、マス目は少し縦長になっている。結城の機屋はどこに何本の糸が入るか、身体で覚えている。ゆえに亀甲絣以外の図案でもこの方眼紙を使う。亀甲絣を眺めていると下地の方眼紙が浮かび上がってくるようだ。
製織/須藤伸子
図案設計/奥順デザイン室
無地 刷毛目
経糸に二色の糸を交互に配している。刷毛で色をはいたように見えることから刷毛目と呼ばれる。異なる色が隣り合うために糸の輪郭が強調され、結城紬の特徴である糸の表情がより強く出る場合が多い。機にかけた状態では、上糸と下糸にそれぞれの色がきれいに分かれる。
製織/外山時子
図案設計/奥順デザイン室